愛神エロース(Eros)と
王女プシュケー(Psyche)の物語


肩に翼を持ち、弓と、金と鉛の二本の矢を携えた幼い少年愛神エロース(ローマではクピード)、愛のメッセンジャーキューピットは人間はおろか神々の心までも操ることが出来ると言います。自分自身の心はどうだったのだろう、いたずらっ子愛神エロースの神話を探ってみよう。

 

紹介しきれない、花とギリシャ神話、衛星の名前と由来、トロイア戦争のページへジャンプ出来ます。

 

愛の神エロスの誕生
世界の始まりは、天も地も海も交じり合った状態カオス<混沌>と言った。このカオスから生まれたのが、大地の女神ガイアだ。このガイアから闇の神エレボス、海の神ポントス、天の神ウラノス、そして愛の神エロスが生まれたと言う。いや、最初にカオスから生まれたのは、タルタロス<奈落の底>、エレボス、ニュクス<夜>、ガイア、そしてエロスとも言われる。
また、ポロス<豊満充足の神>とペニアー<貧困の神>との子がエロース<欲求>だと言ったのはプラトーンだった。
ギリシャ神話では一般的に愛と美の女神アプロディーテーの児として扱われ、神も人間もこの母子に男女の仲を翻弄される神話が多い。
金の矢と鉛の矢
この悪童の持つ金の矢で射られた者は恋情の虜になり、また鉛の矢で射られた者は嫌悪の情にかられる。
女神ヘーラーが、ひいきのイアーソンの冒険を成就させるためアプロディーテーに頼み、コルキスの王アイエーテースの娘で魔法使いのメーディアに金の矢を射、勇士イアーソンに一目惚れさせたは、他ならぬエロースです。金羊毛を奪い取るアルゴー船の遠征のお話しです。
ままならぬ「愛と心」の物語
とある国に三人の王妃がいました、中でも末娘のプシューケー「心」は女神アプロディーテーをも凌ぐと言われた評判高い美人です、誇り高い女神は心穏やかでありません、エロース「愛」に言いつけプシューケーが醜い男に恋するよう金の矢を射るように言いました。悪戯好きなエロースは喜び勇んで天界から弓をつがえました、あっ痛!誤って親指に傷つけてしまいました。神の子といえど金の矢で射られた心は、プシューケーを愛しく一途になります。金色燦然と輝くエロースの宮殿にプシューケーを誘い時を過ごすのだが、決して自分の姿を見てはならぬと言うエロースに疑念を抱くのはプシューケー、妬みに捕らわれた二人の姉もまた殺害をけしかける。燭台をとったプシューケーの観た姿は、美しい金髪を燭台の光に輝かし寝入っている神の姿です。時既に遅く、姿を見られたエロースは天上へ・・・・・・。プシューケーに与えられた様々な苦難は数限りない・・・・。傷つき、やつれ果てたプシューケーと傷の癒えたエロースは再び巡り合い、大神ゼウスの仲裁で女神アプロディーテーの許しを得二人は結婚したのです。
疑わなければ成就出来ないのが愛なのでしょうか?信じることの難しさを教えてくれているのでしょうか?回り道しても愛は成就するのだろうか?神は人間に試練を与えるためにいるのだろうか?「愛と心」の神話は悲しくも美しい。大神ゼウスはエピメテウスに美女パンドラを贈った、開けてはならぬと言って、ある箱を持たせた、ゼウスはパンドラが封印を破る事を知っていたのです、その箱には人間界の全ての悪行が入っていました、人を憎む心、嫉妬心、虚栄心・・・・・等々、最後のひとつ、入っていた希望のおかげでプシューケーは苦難から救われたのだろう、希望を捨ててはならぬと教えているのかも・・・・・・・・。
画天ギャラリー 千葉政助氏画(エロースとプシュケー)  

 

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